時代とともに進化しつづける公衆衛生を,
現場の関係者とともにリードしていくための情報誌!
月刊 「公衆衛生情報」の編集・製作・販売に携わる,
株式会社ライフ出版社 徳田武社長 を取材させて頂きました!

笑顔の向こう側にのぞく,きらめく感性と
知的創作活動のなかにも,溢れ出る人間らしさが素敵!
公衆衛生関係者のエモーショナルな部分をも揺り動かして行くであろう
若き経営者 徳田武氏インタビュー! ご注目ください!!
 




徳田武 社長


ずばり!取材のコツを教えていただけますか?

挨拶もそこそこに,いきなり,
「取材のコツを教えてください!」 は失礼かと思いつつも,
地域で働く保健師さんから,厚生労働省の幹部まで,公衆衛生
の世界の様々な人を取材し,素敵な誌面を作り出す徳田社長に
やはり,この質問は欠かせないでしょう!
 
  私たちの単刀直入な質問に,
       徳田社長はこう答えてくださいました。
 

徳田社長のプロフィール

 明治大学文学部卒業。 博物館学芸員資格を取得。
 株式会社新企画出版社にて営業担当後,『公衆衛生情報』編集に従事。
 取材などを通じて公衆衛生関係者と出会い,多くを学ばせて頂いている。
 
  2005年秋,『公衆衛生情報』の編集・製作・販売を担当する,
  株式会社ライフ出版社を設立。

  本誌編集長,代表取締役,日本ヘルスプロモーション学会理事。

ある程度のストーリーを決めて取材に出向く!

取材させていただく方などを決めたら, 電話などでできるだけ事前に情報を聞き,整理しておくことを心がけています。
整理した情報から,ストーリーや記事の構成を,概ね決めておいて,取材に出向くのです。 そうすることで,現地では,相手の深い部分まで追求して聞くことができますし,表面的な取材だけでは見えにくい裏話 のようなことも、話してもらえることに繋がるのです。 もちろん,こちらのストーリーが見当違いで,失敗してしまうこともありますけれど・・・(笑)


相手の深い部分,見えにくい部分...ですか?
記者としてのテクニカルな面が問われそうですね?

とにかく,たくさん話していただくのです!

無理に聞き出すのではなく,表情やしぐさを見ながら,その人が、「これ,話したい!」って思っていそうなことを見つけて,
どんなことでもいいから,とにかく,たくさん話して頂くようにしています。
相手が「聞いてもらえた」って思ってくれたなら,それから深い部分,見えにくい部分に,さりげなく触れてみるのです。
そのときに話してくれることが,非常に重要で,かつ,その人が本当に聞いて欲しいと思っていることだったりします。
そこを聞くことができたなら,生きた記事を書くことができます。


なるほど。
今は亡き,はな*の恩師が,「話したくないことは,話したいこと」と,生前に言っていたのですが,まさに,それですね!


ある意味,取材はカウンセリングですよ。

取材のつもりでいろいろ聞いていくうちに, カウンセリングのようになっていくこともあります。 それは,健康危機管理などの事件モノの取材のときに多いですね。
表面には出ない,でも,本当に相手が話したいと思っていることを,話してもらうことで, 相手は,「あ、聞いてもらえた。わかってもらえた」と思うと同時に,自分の中に抱えている問題を整理し, そして,取材によって新しいアイディアが生まれ,前進することもあるようです。

つまり,自由に,安心して,言葉にして話すことが出来たなら,
それによって,人は,癒されもするし育まれもするわけですね?

その通りです。それに気づいたと同時に,メディアの影響力についても,考えさせられました。
情報を発信する者は,その情報の与える影響力をつねに考えていかなければならないって。


メディアの倫理みたいなものでしょうか?

そうです。
自分たちのするインタビュー,自分たちの発信する情報,そのあり方によって,育まれもするけれど,追いつめられもするわけです。
だから,表面には出にくい,深い部分を,誌面に書くときには,かなり慎重になります。


保健活動のどこを見ているのですか?

いろんな保健師さんや保健活動を取材している徳田社長ですが,
どんな保健活動に目を向けているのでしょう?

記事にしてみようと心動かされる方や活動は様々ですが,
ポイントとなることは・・・そうですね,概ね次の4つでしょうか。


ひとつめは?

まず,その活動に ストーリー性がある ことです。

ドラマティックな活動は,やはり素敵です。
記事もおもしろいものになるし,それを読んだ誌面の向こう側のみなさんも,元気になるし育まれると思うのです。


なるほど。公衆衛生は,サイエンスでアート。 アーティスティックな展開が生み出すものは,かなり素敵ですものね。
じゃあ,2つ目はなんですか?

保健師さんのがんばっている姿です!
良いことをしようとがんばっている保健師さんの姿には,やはり,心打たれます。
記事も,感動的なものになりますね。


なるほど。一生懸命な姿は,人の心に響きますものね。 3つめも教えていただけますか?
 
3つめは,  その活動に成果があることです
成果をあげている活動は説得力があるし,保健活動のヒントや教訓もたくさんあります。
誌面にして伝えることで,そのすばらしい活動が,どんどん広がりを見せると思うのです。


そうですね。成果を上げている活動は,自分たちも取り入れてみようと思いますものね。では,4つめは?
 
4つ目は,直球でPRされた場合です。
活動をしている本人たちから「売り込み」が来た場合は,かなり注目します。自分から「売り込む」ということは, その活動に自信を持っているからだし,実際取材に出向いてみると,かなりすばらしい活動を展開されていますよ。
そういう活動は,やはり,全国のみなさんに伝えていきたいと思いますね。


地域ですばらしい活動をしている保健師さんたちは,たくさんいます。
保健師さんたちは,自分たちの活動を,どんどんPRしていくべきなのですね。


保健師さんってどんな人?

とても素敵な徳田社長ですが,
徳田社長からみた保健師さんって,どんな存在ですか?

保健師さんは,「愛すべき人」ですよ。
だって,世知辛い世の中,こんなに他人のことを心配し,
心を砕いてくれる人っていますか。


どんどん成果をあげる,ベテランの保健師さんもすばらしいですが,
人のために何かをしたいのに,思うように出来ない自分に困惑しながらも,
でも,前向きにひたむきにがんばっている若い保健師さんたちの姿をみる
と,心を打たれます。

なるほど,保健師さんは愛すべき人ですか...。さすが若き経営者,素敵なことを言いますね。
私たちは,そんな徳田社長の言葉ひとつひとつに,心動かされまくりです。

これからも,素敵な保健師さん,素敵な保健活動を,どんどん誌面にしてください!!
今回は,いろいろお話を聞かせてくださって,ありがとうございました!

( Text by はな* )

月刊 公衆衛生情報

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