【 GHCヘルスコミュニケーション通信 第13号 】 2007.12.21 発行
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発行元 : グローバルヘルスコミュニケーションズ(GHC)
http://www.globalhealthcommunications.com
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======= 第13号 INDEX =========================================
1.エビーナ(蝦名玲子)の心からのメッセージ
● ヘルスキャンペーンの成功の秘訣
● Season's Greetings
2.GHCからあなたへ
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◇◆ 1.エビーナ(蝦名玲子)の心からのメッセージ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
大変ご無沙汰しております。
早いもので、前回のメルマガ配信から、もう半年が経ってしまいました。
半年ぶりの配信、そして今年最後の配信となりますので、少し長めに
書きました。ご笑読いただけると嬉しいです。
● ヘルスキャンペーンの成功の秘訣
標記、秘訣をご紹介する前に・・・ 嬉しいお知らせを!
なんと、来年のIUHPE Communications Advisory Committee(ヘルスプロモーション・
健康教育国際連合コミュニケーション諮問委員会)委員に就任いたしました!^o^/
分かりやすく言うと、世界中のヘルスプロモーションと健康教育分野の研究者・
実践者が入っている国際学会のコミュニケーション部門の委員に、来年、日本人では
私ただ一人が、選ばれたのです!
「さすが日本人!」と言ってもらえるよう、頑張ります!!
IUHPEといえば、前回のメルマガでお知らせしましたとおり、この5月、カナダで開催
された国際学会で、私は「ソーシャル・マーケティング:コミュニケーションの力と
ソーシャル・キャピタル(社会資本)」のセッションの座長を務めさせていただきま
した。
そこでは、オーストラリアのビクトリア州エイズ協議会、カナダのブリティッシュ
コロンビア大学および国立公衆衛生局、米国のCDC(疾病管理センター)、という
ヘルスコミュニケーション先駆国の計4名のスペシャリスト達が発表しました。
彼らの成功事例には、共通点がありました。
それは、こちら(ヘルスキャンペーンを仕掛ける側)が、意識や行動を変えてもらいたい
対象者の社会的脈絡(social context)をじっくりと、長いケースでは3年もかけて、把握・
吟味したうえで初めて、ヘルスキャンペーンの実践にうつしている、という点です。
日本でも、私がアドバイザーとして入らせていただいている宮崎県串間市は、胃がん検診
受診率を高めるために、市民の社会的脈絡を1年間かけて把握し、その翌年(つまり今年)、
その把握した結果(市民の社会的脈絡)を基に、胃がん検診受診率UPを目的としたヘルス
キャンペーンを実施しました。
その結果、健康日本21が掲げている「10年の間に、胃がん検診受診者数を5割UPさせる」
という目標を、なんと、1年で達成することができたのです!
現在の日本の保健現場では、串間市のように、社会的脈絡の把握をしっかりしたうえで
実践にうつしているところは少なく、「行動変容」という言葉が簡単に使われすぎている
ように感じられます。(特に来年度からスタートする特定健診・特定保健指導関係では・・・)
しかし「相手(単数でも複数でも)に、既に習慣化している行動を変えてもらいたい」
のであれば、まずはその人(たち)の社会的脈絡をしっかりと理解することが大切です。
社会的脈絡を理解するということは、
「どうしてその人(たち)は、現在の行動習慣/価値観を持つにいたったのか?」
という質問に、最低、答えられるようになっておく、ということ。
それに答えられないうちに、ノウハウや気合いだけで行動変容を促そうとしても、信頼を
失うだけです。
相手の社会的脈絡を理解して初めて、相手の心に響くヘルスコミュニケーションができる
ようになるのです。
● Season's Greetings
グローバルヘルスコミュニケーションズも、来年で6年目になります!
今年は、1年の1/4の時間を宮崎県串間市で過ごし、戦略としてのヘルスコミュニケーション
を駆使したヘルスキャンペーンを串間市の仲間と共に成功させ、ヘルスコミュニケーション
の力と情熱が生み出す力を改めて、実感し、感動した年でした。
また、ヘルスコミュニケーションの講演依頼数も多く、1年の半分以上を、全国のホテルで
過ごしていました。
「心に響く保健医療者になりたい方に、それに必要なヘルスコミュニケーションの知識と
スキル、そして情熱を高めることをお約束します」
と本格的に言い続けて、早5年。
その必要性が社会に認められたようで、とても嬉しく思っています。
来年は、IUHPE Communications Advisory Committee(ヘルスプロモーション・健康教育国際
連合コミュニケーション諮問委員会)委員に 就任したので、これからは国際的にも、ヘルス
コミュニケーションの可能性を探求していきたいと思います。
「クリニクラウンの訪問が小児がん患者に与える影響」の研究は、来年は、患児だけでなく
その保護者に与える影響(そして保護者への影響が患児に還元される可能性)を探求していく
予定です。
「旧ユーゴ紛争を生き抜いた女性たちのストレス対処能力」についての研究は、来年こそは
論文として、まとめたいと思います。(-- これは自分へのプレッシャー・メッセージです!)
大阪樟蔭女子大学での講義は、女子大生から刺激を受けながら楽しくやっています。
いま、私は、情熱を持って「したい」と願っていることを形にしていけて、本当に幸せです。
この幸せは、皆さまがご支援くださっているからこそ、得られているものです。
ありがとうございます。
これからも末永く、ご指導・ご鞭撻くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
心からの感謝の気持ちを込めて
Wishing you a very merry christmas and a happy new year!!
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レクチャー」好評連載中
【 蝦名玲子の主な著書 】
★パッチ・アダムス著、蝦名玲子訳(2000).心からのお見舞い.英潮社
http://www.globalhealthcommunications.com/newsletter/kokorokarano.htm
★蝦名玲子著(2005).心に響く保健医療者のコミュニケーション術+10人
のセレブとの対話.英潮社 〜セレブとは、人々に感動を与えられるこ
の道のスペシャリストのことです〜
http://www.globalhealthcommunications.com/newsletter/kokoronihibiku.htm
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◇◆ 2.GHCからあなたへ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
最後にGHCからあなたへ:
GHCでは、ヘルスコミュニケーションという視点から、
「人の心に響く保健医療者になるための道」に向けて役立つ知識やスキル、感性
を高めるためのご提案をさせていただいています。
IT時代とはいえ,私たちはコミュニケーションの基本は,アナログ的な人と人との
つながり,つまり「口コミ」だと考えています。もし,このメルマガを読まれて「良
かった」と思われたら,あなたの友人,学生,上司,同僚,部下,関係機関や他のま
わりの人たちにも,「GHCヘルスコミュニケーション通信に登録するといいよ。な
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