ヘルスプロモーション 〜概要版〜


>>ヘルスプロモーション活動内容は ← ココをクリック!
(↑ヘルスプロモーションの5つの行動方法や、弊社代表の蝦名(博士)の想いや活動などが、よーく分かるよ!) 


ヘルスプロモーションって何? わかってるつもりなんだけど、でも、なんとなく微妙。イマイチ自信ないかも・・・。
そんな皆さんは必見! よーくわかっている方にも見る価値あり!
このページは、ヘルスプロモーションを、簡潔明瞭にお伝えしちゃうページです! 

「ヘルスプロモーション」について、いろいろ述べる前に、
健康に関わる専門家としては、まず、「健康」についての理解を深めることが大切だと思う。


私も理事をしている日本ヘルスプロモーション学会の学会長の島内憲夫氏は、
日本人の健康観は大体、次の14項目のいずれかにあてはまり、またこれらの健康観は世代によって変化することを確認しています。

日本人に聞きました「健康とは何か」回答リスト
 

  (1)幸福なこと
  (2)心身共に健やかなこと
  (3)仕事ができること
  (4)生きがいの源
  (5)健康を意識しないこと
  (6)病気でないこと
  (7)快食・快眠・快便
  (8)身体が丈夫で元気がよく調子がよいこと
  (9)心も身体も人間関係もうまくいっていること
  (10)家庭円満であること
  (11)規則正しい生活ができること
  (12)長生きできること
  (13)人を愛することができること
  (14)何事にも前向きに生きられること
 











へぇ〜〜〜
hana*の健康観はどれに当てはまるかな?
(13)人を愛することができること かな?
やっぱ、愛だよね。愛。
♪愛と勇気だけが友達さっ!

ちなみにWHO(世界保健機関)は、次のように健康を定義づけている

※健康とは単に病気でない、虚弱でないというのみならず、身体的、精神的、そして社会的に完全に良好な状態

→そのためには、個人や集団が望みを確認・実現し、ニーズを満たし、環境を改善し、環境に対処することができなければならない。
 それゆえ健康は、生きる目的ではなく、毎日の生活の資源である。



またWHOは、健康を、「資源(手段)」だと捉えている。

  ※ある行動をとれば長生きできるからという理由を第1にもってきて、いわゆる健康関連行動をとる人は比較的少ない
  ※健康が大切にされるのは、それがほかの目的遂行に役立つから
  ※行動開始の原動力となる価値や社会的・経済的状況に目を向けることが大切

健康は、生きる目的ではなく毎日の生活の資源・・・。なるほど、そうだよネ!
単なる健康オタクになってしまったんじゃ、何かが違う気がするモンね。

笑いを初めて医療現場に取り入れたパッチ・アダムス氏は、健康を次のように定義している

  ※健康とは、幸せで精力的な生活を送ることのできる状態
  ※健康な部分があるから、健康・病気を自己の成長と勉強の機会、健康も病気も豊かな生活を送るための助長剤
   と捉えることで、痛みや苦しみを変えてしまう力になり得る
・・・・・さすが、パッチ・アダムス氏! 言うことが、心に響くなぁ。。。


さて、「健康」と一言でいっても、多様な見方があることを、分かっていただけただろう。
ここで、今回の主役、ヘルスプロモーションについての説明をしたい。





1986年のWHOオタワ憲章では

「ヘルスプロモーションとは、人々が自らの健康をコントロールし、改善することができるようにするプロセスである」
と定義づけられている。

そして、ヘルスプロモーションのねらいを、
「すべての人々があらゆる生活舞台(労働、学習、余暇、そして愛の場)で、
健康を享受することのできる公正な社会の創造にある」
  としている。


また、ヘルスプロモーションを進めるにあたって、次の5点が大切だとしている

 ※特定の病気を持った人々に焦点を当てるのではなく、日常生活を営んでいる全ての人々に目を向けなければならない
 ※健康を規定している条件や要因に向けて行なわれるべきである
 ※相互に補完的な多種類のアプローチ、あるいは方法を必要としている
 ※個人あるいはグループによる効果的かつ具体的な住民参画を求めている
 ※保健・医療関係者の役割発揮が大切


具体的なヘルスプロモーションの活動方法として、次の5つの内容があげられる
 5つの活動方法についての詳細は、こちらをご覧ください!

 (1)健康的な公共政策づくり
    保健福祉課の事業としてでなく、他部門との共同事業やまちの総合計画と結びつけて、行なうべきである
 (2)健康を支援する環境づくり
    施設や設備といった物理的な環境だけでなく、制度や人づくりといった社会的な環境にも配慮が必要
 (3)地域活動の強化
    健康に関連した組織や団体だけでなく、健康に関係のない組織・団体の健康への取り組みがポイントとなる
 (4)個人技術の開発
    これまでの健康教育のシステムを見なおすことに加え、住民のエンパワーメントに重点を置くこと
 (5)ヘルスサービスの方向転換
    ネガティブな健康観からポジティブな健康観へ

ん? これ読んでて感じるんだけど、hana*の地域での取り組みって、すごくヘルスプロモーション的かも。
俄然、自信もっちゃったかも。あとで、このサイトのどこかに、hana*の地域での取り組み、載せちゃおっかな〜
というわけで、みなさん、乞うご期待!かも。


ヘルスプロモーション活動のプロセスとして、次の3項目が必要であると考えられている

(1)唱導 (Advocate)
   健康や健康づくりの重要性、そして住民参加等の必要性を先頭にたって叫びつづけること
(2)能力の付与 (Enable)
   あらゆる方法を駆使して、健康のための知識や技術を伝えること
(3)調停 (Mediate)
   健康を成立させるための分野間協力を促進すること

ヘルスプロモーション概念図
ヘルスプロモーション概念図
島内憲夫1987/島内憲夫・助友裕子・高村美奈子2004(改編)
ヘルスプロモーション学会(http://www.jshp.net/HP_kaisetu/kaisetu_head.html




ヘルスプロモーションをまちレベルで考えるとき、「健康なまち」という考え方も参考になるだろう。


島内憲夫氏は、次のように、「健康なまち」を定義づけている

健康なまちとは、地域住民一人ひとりが主体的に健康づくり活動に参加することによって、自らの健康の価値を学ぶと共に自己実現を達成できるような社会的基盤を備えた地域社会のことである。地域住民は、このような地域社会の中で健康づくりを楽しみ、その活動を通して生命の大切さを知り、生活の豊かさを味わい、人生の意義を学び、そして幸福を実感できる。


また田村明氏のまちづくりの発想も、「健康なまち」を更に理解するのに、役立つだろう。

まちづくりにはお金もいる。技術もいる。知恵もいる。組織や制度も必要である。しかし、…まちに住むすべての人々が、まちを愛し、自分の役割を果たさなければ、「良いまち」はできない。まちづくりは人づくり、・・・人づくりは人々のココロを育てることである。まちの美しさ、なごやかさ、たのしさなどのココロをもった人々である。 まちを愛する人々の美しいココロがなければ、見かけ上の「まちづくり」に終わってしまう。


私の大好きなこの詩も、ヘルスプロモーションを理解するのに役立つだろう

君がいて (By メイ・スウェンソン、蝦名玲子訳)
君は私の鏡。
君の瞳に写っている私を見て
私は自分の存在を確認できる
私は君の中に存在し
私は私自身が存在することを実感できる



 よーし!
 hana*も、みんなの夢(もちろん自分の夢も含む・・笑)
 を守るために、がんばるぞー。
Think globally! Act locally!
Let's make a happy and healthy society!



     <おすすめ文献>

心からのお見舞い  蝦名. (2000,2003). 心からのお見舞い.
 パッチ・アダムス著"House Calls"翻訳.
心に響く保健医療者のコミュニケーション術  蝦名.(2005)
 心に響く保健医療者のコミュニケーション術
       〜プラス10人のセレブとの対話




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