【 GHCヘルスコミュニケーション通信 第2号 】 2005.10.28 発行
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発行元 : グローバルヘルスコミュニケーションズ(GHC)
http://www.globalhealthcommunications.com
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======= 第2号 INDEX ================================================
1.今月のお知らせ
●研修会のお知らせ
●新連載のお知らせ
2.ヘルスコミュニケーションとエビーナの夢 --- by 蝦名玲子
3.保健師さんのためのワンポイントIT講座 --- by 春野めぐみ
4.GHCからあなたへ
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1.今月のお知らせ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
GHCでは、ヘルスコミュニケーションという視点から、
「人の心に響く保健医療者になるための道」に向けて役立つ知識やスキル、感性
を高めるためのご提案をさせていただいています。
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【研修会のお知らせ】 ------------
●タイトル
保健師さんのためのエクセル講座
●日程
12月4日(日)午前9:00〜12:00
●会場
日本子ども家庭総合研究所
東京都港区南麻布5-6-8 電話:03-3473-8311
●内容
保健師としてこれだけは知っておきたいエクセル技術の演習
と心に響くコミュニケーションについての研修
●対象 保健師(パソコンを持参できる方)
●定員 30名(先着順)
●参加費 3000円
(参加者には、はな作の健康教育用パワーポイントファイル集をもれなくプレゼント!
これだけでも参加費分のもとがとれちゃうくらい素晴らしいものなので、絶対お得ですっ!)
●申し込み方法
メールもしくはFAXにて。
氏名、所属、連絡先、エクセルについての使いこなし度(上級・中級・初級)
を明記して送信して下さい。
**-- 使いこなし度のめやす --**
初級 : エクセルはほとんど使ったことがない
中級 : 日々の業務の中で,表をつくったり、簡単な集計をしたりする程度には使っている
上級 : エクセルで統計処理ができる
●申し込み&問合せ先
グローバルヘルスコミュニケーションズ
FAX 06−6973−4661
e-mail
ebina@globalhealthcommunications.com
web
http://www.globalhealthcommunications.com
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【新連載のお知らせ】--------------
この10月から 公衆衛生情報で、
新連載『コンシェルジュ エビーナのヘルスコミュニケーション相談室〜あなたの悩み、解決し
ます!』 が始まりました。
9月までやっていた一年間連載『悩めるあなたのコンシェルジュ 科学&アートなヘルスコミュ
ニケーションはいかが?』の続編です。イラストも大きくなって、なんか、パワーアップした感じ?
この新連載は、読者の悩み相談にのり、解決までもっていっちゃう、という内容。
ぜひご笑読くださいませ。
◇◆
2.ヘルスコミュニケーションとエビーナの夢 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
by 蝦名玲子
こんにちは! 「コンシェルジュ エビーナ」こと、蝦名玲子です。
私は、市町村の健康政策の計画づくりや実践・評価のアドバイス、保健・医療関係者や学生
を対象としたヘルスコミュニケーション研修やヘルスプロモーション講座などに携わっている
ため、保健・医療業界の方とお話する機会がたくさんあります。
そうしたなかで、保健・医療の現場で生じるコミュニケーションの悩みを相談されることが、よ
くあります。
「傾聴していると、話が前に進まない」
といった一対一のヘルスコミュニケーションの悩みもあれば、
「取り組み(健康日本21地方計画など)の認知度が低い」
といった大衆に焦点をあてたヘルスコミュニケーションの悩みも、
「他の組織と協力関係を築くのが難しい」
といった組織にまつわるヘルスコミュニケーションの悩みもあり、
ヘルスコミュニケーションと一言で言っても、様々なレベルの悩みが、私のところには集まっ
てきます。
ところで、コミュニケーションというと、日本では経験を重視される専門家が多いようです。
「とにかくたくさんの経験を積み、自分なりの方法を見出しなさい」と言われてしまう。
こういう経験重視型アプローチでは、コミュニケーションをとるのが苦手な人や、初めてのケ
ースを抱えている人は、お手上げ状態になってしまいます。
だから、悩むし、効果が出にくいこともあるようです。
効果といえば、日本では、HIV/AIDS感染者数や自殺者数など、これだけ社会問題として取
り上げられながらも増加の一途を辿っています。これは、誰がリスク者か一見してわからない
なか、アプローチをかけていかなければならないからでしょう。
むかし、医療の世界では、「医者はとにかく経験を積んで学べ(- ひどい話が、医者は3人
患者を殺して一人前になるなんていうのもありましたよね)」が普通でしたが、いまでは、EBM
(Evidence Based Medicine) やNBM (Narrative Based Medicine) が広く知られるようになりま
した。
ちなみに、EBM + NBM = エビーナ (エビデンスの“エビ”に、ナラティブの“ナ”で、“エビー
ナ”)です!
ダジャレはさておき
EBMやNBMが医療の世界だけのものなんて、もったいない!
「せっかくたくさんの心理学や行動科学の理論 (Evidence) があるのだから、ヘルスコミュニ
ケーションの領域でも、それを応用して効果を出そう」というのが、WHOや米国疾病管理セ
ンター (CDC) の視点です。
ただ「正確な情報を得るために疫学や医学の調査をし、伝える」だけではなく
「いかに伝えるか」
に焦点を当てて、受け入れてもらえやすいアプローチ方法を考えるのです。
「いかに伝えるか」
これを考えるときの2つのポイントが、
科学(=行動科学や心理学の理論を応用するため、どうすれば伝わるかが明確になる)
と、アート(=人の心をつかむ、心に響く)です。
WHOはヘルスコミュニケーションのことを、「人々に、健康上の関心事についての情報を提供
し、重要な健康問題を公的な議題として取り上げ続けるための『主要戦略』のこと」と定義づけ
ています。
CDCやWHOがヘルスコミュニケーションを戦略と位置づけた1990年代、私は米国のミシガ
ン州立大学・大学院で、当時、CDCのアドバイザーとして関わられていたキム・ウィッティ教
授の指導下でヘルスコミュニケーションを学び、経験を積みました。このヘルスコミュニケー
ションの確立期から現在にかけて、実際に、学習・研究・実践してきたのは、多分、私だけで
しょう。そう自負しているから、私は、日本で初めての、そしてオンリーONEのヘルスコミ
ュニケーション・スペシャリストです、と公言しています。
帰国後、私は、ヘルスコミュニケーションを日本で広めることに使命感を抱い
てきました。それに、最初に共感してくださったのが、東京医科歯科大学の福田吉治助教授。
ヘルスコミュニケーション研究会を開催しましたが、残念ながら時期早な結果となってしまい
ました。
しかーし、数年後、運命の女神は微笑んでくれました!
保健師ジャーナルが関心を抱いてくださり、2004年1月から1年間にわたって、『健康生成
志向で考える あの人の口説き方・落とし方』という連載を持たせてくれたのです。
この連載中、読者からたくさんの感想メールをいただきました。それに刺激された私は、もっ
といろいろな角度から、ヘルスコミュニケーションのアートな世界を探求したくなり、私と同じよ
うに「人や社会の健康や幸せに役立ちたい」と願われ、しかし違う角度からアプローチされて
いるこの道のスペシャリスト(10人のセレブ)に話を聞いて模索したのです。
そのインタビューと、保健師ジャーナルの連載をまとめたものが、心に響く保健医療者のコミ
ュニケーション術+10人のセレブとの対話(英潮社刊)という本になりました↓
http://www.globalhealthcommunications.com/newsletter/kokoronihibiku.htm
保健師ジャーナルでの連載中、公衆衛生情報も関心を抱いてくださり、2004年10月から始
まったのが、『悩めるあなたのコンシェルジュ 科学&アートなヘルスコミュニケーションはい
かが?』という連載です。これはどちらかというと、ヘルスコミュニケーションの科学の部分に
目を向けたものですが、これも好評で、今月からは『コンシェルジュ エビーナのヘルスコミュ
ニケーション相談室』というコンシェルジュ・シリーズ第二弾がスタートしました。
このように、徐々に、科学&アートなヘルスコミュニケーション、戦略としてのヘルスコミュニケ
ーションの必要性に共感してくださる方々が増えているようです。行政や大学の研修や講義
にも、よく呼んでいただけるようになりました。
このメルマガで、もっと共感してくれる仲間が増え、ヘルスコミュニケーションに付随する、IT
コミュニケーション、学校、病院、会社、行政などとの協力体制の構築について考えながら、
私たち皆の可能性がもっともっと広げられたら、と願っております。
蝦名玲子のヘルスコミュニケーションを広めるための夢:
●大学レベルで、ヘルスコミュニケーション学部をつくること
●国もしくは都道府県レベルで、ヘルスコミュニケーションを取り入れた大々的なヘルスキ
ャンペーンをし、効果を出すこと
私の夢は、ひとりでは叶えられません。夢の実現に向けて、ご支援・ご協力いただけるかた
は、ぜひ、ご連絡ください。
【 蝦名玲子の主な著書 】
★パッチ・アダムス著、蝦名玲子訳(2000).心からのお見舞い.英潮社
http://www.globalhealthcommunications.com/newsletter/kokorokarano.htm
★蝦名玲子著(2005).心に響く保健医療者のコミュニケーション術+10人
のセレブとの対話.英潮社 〜セレブとは、人々に感動を与えられるこ
の道のスペシャリストのことです〜
http://www.globalhealthcommunications.com/newsletter/kokoronihibiku.htm
◇◆ 3.保健師さんのためのワンポイントIT講座 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆
by 春野めぐみ
みなさん,こんにちは! 「はな*」こと,春野めぐみです。
南の空に,オリオン座が輝くようになって,気温も,だいぶ下がってきましたが,
元気に過ごされていますか?
私は,元気いっぱいなのですが,愛用のVAIOくんは,最近ちょっぴり動作が緩慢。
(けっして,寒さのせいではないのでしょうけど。)
そろそろ買い換えどきかなぁ?
でも,もう少したてば,
WindowsXPの次のOS,『ウィンドウズ・ビスタ』(Windows Vista)
http://www.microsoft.com/windowsvista/default.mspx が発売されるみたいだし,
もちょっと我慢しよーっと。
ちなみに,Windows Vistaは,アイコンやフォルダが半透明なイメージで表示され
(スクリーンショット),見た目がとっても可愛いらしいです。
さて,今回も,WEB上を飛び交う,様々なパソコン用語(よく耳にするんだけど,
いまいち意味がわからない。でも,今さら誰にも聞けない)について,ちょっとだけ
解説してみようと思います!
★「WWW」World Wide Web
ハイパーテキスト形式による広域情報システムのこと。
一般的には,WEB(ウェブ)と略して言ったりもする。
世界中のコンピュータがクモの巣のように繋がれていることから,
このように名付けられたらしい。
つまり,これが出来たことによって,統一された簡単な方法で,インターネット上
の様々な情報にアクセスすることが可能になったわけです。
え?ハイパーテキストが何なのかわからない?
うーん。そうですね。
ハイパーテキストというのは,文字や画像,音声や動画など,複数のオブジェクト
を双方向に結びつけて作成されたファイルのことです。
エビーナさんのサイト(
http://www.globalhealthcommunications.com/)や
はな*のサイト(
http://www.fureai.or.jp/~tmw/)をみると,
文字や画像をクリックしたときに,別のページに飛んだり,小窓が開いたりするでしょう?
まさにそれが,ハイパーテキストなわけです。
ちなみに,WWWは,1989年にジュネーブにある欧州素粒子物理学研究所のTim
Berners Lee氏によって開発されたらしいです。
1989年ですよ! ものすごく最近のことではないですか!
★「ブログ」blog
自分の意見や感想などを日記ふうに書き込むことができるWEB上のシステムのこと。
HTMLの知識や、FTPソフトなどがなくても、簡単に更新でき、
閲覧者がコメントを残すこともできる。
一見、BBS(掲示板)と似たような感じだけど,投稿した記事をcategorizeでき
ることや、親記事の投稿は管理者のみができることなどが特徴かな。
BLOGを書いている人のことを、bloggerなんていうらしいけど、 アメリカでは、
2001年の同時多発テロ事件以降、急増したといわれているようです。
あんな悲惨な事件を目の当たりにして、自分の中だけでは抑え切れない思いがあふ
れたからなのかもしれませんね。
エビーナさん&はな*もBLOG書いてます。
エビーナのデジカメ日記は
http://ghc.blog9.fc2.com/
はな*の奮闘記は
http://cutephn.blog9.fc2.com/
◇◆
4.GHCからあなたへ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
最後にGHCからあなたへ:
IT時代とはいえ,私たちはコミュニケーションの基本は,アナログ的な人と人との
つながり,つまり「口コミ」だと考えています。もし,このメルマガを読まれて「良
かった」と思われたら,あなたの友人,学生,上司,同僚,部下,関係機関や他のま
わりの人たちにも,「GHCヘルスコミュニケーション通信に登録するといいよ。なん
てったって無料なんだから!」と宣伝してください。
また,私たちは,可能性は人とのつながりから始まると思っています。
このメルマガを読まれて何か感じたり,意見交換をされたいという方は,
メールでの投稿をお待ちしています!
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