クロアチア・ヘルスプロモーション基金の背景

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 1991年に勃発した戦争で、クロアチアの人々は悲惨な体験をしました。

  • 今まで同じユーゴスラビア人として付き合ってきた友達や親類が、いきなり自分を攻撃する
      存在となった。
  • 「私」のアイデンティティが、民族に特化されるようになった。
  • 今まで信じていた人からの攻撃を受け、誰を信じたらいいのか分からなくなった。
  • 今まで社会主義が良いといわれていたのに、民主主義が良いといわれるようになり、基本的
      な価値観を変えなければならなくなった。


いままで信じていた人や、正しいと信じてきたことが、信じられなくなったのです。


こうした社会では、戦争を体験していない子どもたちにも、戦争を体験した親やまわりの大人、社会全体から、混乱や心の傷、憎しみ等が引き継がれてしまうのが問題です。

紛争被害の激しかったクロアチア東部(セルビアとの国境)や南部(ボスニアとの国境)では、産業がないため、失業率が高く、両親は不況を生き抜くことで精一杯という家庭が多く、「将来、こんなオトナになりたい」と目指せるような存在もまわりにいない状況です。

 希望が持てず、子供たち(戦争を体験していない年代)の間では、うつや無気力などの心の病気が問題になっています。

 国際援助において、物資支援、医療の提供、地雷撤去、崩壊した建物の建築など目に見える取り組みはもちろん大切ですが、
 私たちは、さらに長期的なスタンスで、激しい紛争を体験した地域の住民が主体的になって「自分達の目の前にある問題に向き合い、 その問題を対処・解決する(もしくは、対処・解決するようにアクションを起こす)」ために必要なやる気やスキル、 知識を高められるように支援することを使命としています。